私たちの周りには、「読んでくれなくてもいいよ」と言ってるような印刷物がたくさんあります。[ソフトウェアの使用許諾同意書]や[保険契約の約款(やっかん)]は、字は小さい、漢字は多い、文体は硬いで、読んでもらうのが目的ではなく、“説明責任のために仕方なく”という印象を受けます。
パソコンやケータイの[取扱説明書]も、商品を熟知している人には理解できても、初心者にはちんぷんかんぷん、というケースが少なくありません。
消費者に本気で読んでもらいたいのであれば、作り手側は「内容に誤りがないか?」のチェックだけでなく、「この説明で本当に分かるだろうか?」というチェックを、商品知識のない人にやってもらわなければ意味がありません。
>>>あなたの仕事はチケットを売ることではありません。おいでになったゲストと、最初にコミュニケーションをとることです。でも「いらっしゃいませ」とは言わないでください。それは日本では「いらっしゃいませ」には返事をしない習慣だからです。ゲストから返事をいただいて、はじめてコミュニケーションがとれたことになるのです。
これは東京ディズニーランドのチケットブース用のマニュアルです。「こうしなさい」と押しつけるのではなく、仕事の目的と理由をやさしい言葉で説明しています。こういうマニュアルだと、すいすい頭に入り、先が読みたくなりますよね。
さきほどの印刷物にしても、プロの手にかかればなんとかなりそうな気がします。分厚い説明書を、初級者用・中級者用・上級者用と分冊にするだけでも、イメージは違ってくるでしょう(誰だって薄いほうがいいに決まっています)。
「あそこの約款、面白かったよ」なんてところから企業のイメージアップを図るのも、十分アリではないでしょうか。
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