株式会社ダンク
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待ってろ! 電通
あっ、待ってなくて結構です。どうぞ先に行ってください。ちょっと言ってみたかっただけなので…すみません。

さて、電通さんと我が社は同じ広告業界でありながら、その役割はまったく違います。電通さんがTVCMやイベントという「空中戦」で消費者の目を引きつけるのに対し、我が社はチラシやカタログといった商品情報をより詳しく紹介する「地上戦」が得意です。

地上戦は、1人当たりの売上が我が社のウン十倍の広告代理店や経営コンサルティングの会社には、決してマネのできない(マネる気にもならない)戦い方です。広告提案にしても「靴下5足組の色がばらばらだと、片っぽに穴があいたとき使い回せないので、5足同じ色のも用意したほうがいいんじゃないでしょうかね」となんともセコいものです。

しかし地上戦でしか知りえない各種広告のイイトコを、提案や校正、制作に活かせるのは我が社の強みです。スポーツ用品カタログのシズル感(元気はつらつ、若々しさ、楽しさ)をおもちゃのチラシに応用したり、「A地区の市外局番は来月から変更では?」と疑問を出して、「そんな細かいところまでよくご存じで」とびっくりされたり(タネを明かせば、別の会社のカタログ校正をしていて知ったのですが)。

*【我が社】 我が社をダンクに置き換えると、読み慣れた文章に戻ります(まあ、これはこれで趣きが)。
*【シズル(sizzle)】 肉を焼くときのジュージューという音のこと。商品の付加価値を消費者にイメージさせることができたら、セールスは成功するといわれています。保険なら安心(校正も)、宝石なら余裕。


《ダンク校正マニュアル》
赤字の前後に注意しよう
正しかった文字や写真が、こっそりおかしくなってしまうことを「化け」といいます。

●受付期間を受付時間に変えたら、午後9時が午前9時に!
●価格の色を変えたら、1,980円が
1,900円に!
●文頭の文字を変えたら、文末のご利用くださいが
を利用くださいに!

デザイナーさんが赤字のところしか触らなければ、全てとはいいませんがかなりの化けは防げます。しかし1字直すのに文章を丸ごと打たなければならないときもあれば、別の場所を直してしまうこともあります(人間ですもん)。

もやっとした赤字が修正ミスの引き金になることもあります。例えば「自然の水を利用した」の「自然の」を「天然」にする赤字だと、「天然を利用した」にならないとも限りません。赤字検版では赤字の部分だけでなく、その前後もしっかり見るようにしてください。

*【もやっとした赤字】 「自然の水」を囲って「天然水」と書けば「水」は落ちません。
*【赤字検版(けんぱん)】 赤字どおりに直っているかを確認する作業。赤字引き合わせ、赤字照合ともいう。

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