株式会社ダンク
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使わない色を作る

看板には「あの色なら○○屋さん」という暗黙のルールがあります。そうでなければいけないというわけではありませんが、学習塾は、旅行代理店は、葬儀屋さんは、園芸店は、中華料理は、カレー屋さんは、などが一般的です。もし焼き鳥屋さんの赤提灯白提灯だったら、つけ麺屋さんと間違う人も出てくるでしょう。

企業はさまざまなシチュエーションで「消費者の目にどう映るか」を考え、色にも趣向をこらしています。例えば広告の目的よって、贈答用のバスタオルの写真をブルーピンクベージュと使い分けたり、季節に合わせて「新発売」のピクトを春夏は水色、秋冬はオレンジに変えたりしています。

またスーパーのチラシは、98円セールのようなディスカウント型のときは1色刷り、シズル感を強調したいメニュー提案型のときは4色刷りです。明光義塾で配色したチラシは「名門(大手)、楽しさ」がよく表れています。ソフトバンクの黒とグレーのシンプルな看板も、きちんとした印象を与えます。

ある鉄道会社の自動改札は、チャージ残額が1,000円以上だと黒に白文字なのに、1,000円未満になると黒に赤文字に変わります。この色は見づらい上に「恐怖、威圧」といった裏サイトのイメージもあります。色の取り扱いには十分ご注意ください。

*【ピクト】 pictographの略。絵文字や商品特徴を表すマークのこと。


《ダンク校正マニュアル》
色の法則を頭に入れよう
商品番号をからに、日付の地色をピンクから水色に、価格をオレンジから…。広告では色に重要なメッセージが込められています。

この例でいえば、通販カタログのエコではない商品がエコ商品に変われば、商品番号の色もからに、旅行パンフの宿泊料金が休前日プランから平日プランに変われば、日付の地色もピンクから水色に、チラシのお買得商品が超お買得商品に変われば、価格の色もオレンジからに変わります。

「Aが変わればBも変わる」。しかしお客さまからそれを教えてもらおうと期待してはいけません(お客さまは忙しいのです)。それでも、たぶんこういうことなんだろうなあと自力で法則にたどり着いた校正者なら、もしAにしか変える指示がなければ「B も変わるのでは?」と疑問が出せます。だから、この色がこうなのはどうしてなんだろう?と考えるのはとても良いことなのです。

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