校正スタッフのミーティングといえば、テーマの99%が「品質管理」のことです。では他の部署もそうかというと、そうではありません。売上目標や仕事の進捗状況の確認などが主で、「品質管理」が議題になるのはだいたい「何かが起きてから」です。
ヒヤリ・ハットを減らすためのミーティングが、どれだけ重要なのかは言うまでもありません。しかし、部署も立場も違う人たちにそれを理解してもらうのは大変なことです。
「品質管理は、手間も時間もとんでもなくかかる」と思われています。しかし実際は、すこし話し合っただけで「後(あと)工程」がぐんとラクになることも多いのです。
例えば、修正モレのカンプが「制作」から「校正」に流れてきた場合。直さなければ「OK」にならないのですから、校正でじっくり見ても時間の無駄です。そこで、「修正モレは、ただちに制作に戻す」とミーティングで決めておけば、それまで毎回徹夜だったものが、電車のある時間に終わる可能性も出てきます。またはっきり言えることは、ミーティングで光を当てた個所は改善され、この場合なら「修正モレが激減する」ということです。
ハインリッヒの法則、割れ窓理論、三現主義、源流管理、ヒューマンエラー、システムエラー、フィードバック、ダブルチェック・・・こんな品質管理の専門用語が、ミーティングで自然に使われるようになれば、そのチームは確実に強くなっていきます。
品質管理のミーティングは、どこかの部署が言い出すのを待つのではなく、こちらから積極的に提案しましょう。
ハインリッヒ-の-ほうそく【ハインリッヒの法則】 1件の重大事故の裏には29件の軽傷事故(クレーム)と300件のヒヤリ・ハット(誰かが気づかなければ、事故になったであろうポカ)が存在すると言われています。ですから、重大事故を防ぐには、ヒヤリ・ハットの段階で“対策”を講じなければなりません。
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