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パタパタは広告校正の税金

最近は赤字のない箇所での事故が増えています。cmや(株)のような特殊文字の化け、コピペミスや先祖返りやデザイナーさんの勘違い…。

赤字どおりに直っていても、その修正が思わぬところに影響する場合もあります。
●トマトの価格が変更――あれ? 夕方のタイムサービスより安くていいの?
●靴が全部カット――あれ? タイトルは「靴とカバンがお買い得!」でいいの?

ですから、「予算がなくて」とか「プロに頼むほどの内容じゃないから」という理由で、本来の仕事以外に校正を兼務しているみなさんが、もし赤字のところしか見ていないとしたら、そうとう危ない橋を渡っていることになります。

パタパタは赤字検版をする人の「義務」です。検版者は内容を読み込みながら紙面全体にパタパタをかけ、化け探しと整合性のチェックを同時に行わなければなりません。

でも忙しくてパタパタなんてムリ、という方もいらっしゃるでしょう。そんなときは赤字の周りに目を光らせ、1分間ながめてください。これだけでも立派な安全対策になります。


《ダンク校正マニュアル》
ときどきわざと間違えよう
読み合わせ校正での読み手の役目は、ニュースキャスターのように原稿を正確に読むことではありません。内容の常識チェックをしながら、書き手が誤りを見つけられるように工夫して読むことです。そして、ときどきわざと間違えましょう。

普通に読んでいても間違えることはあります。でも、校正を始めるときに「ときどきわざと間違えます」と宣言すれば、書き手は読み手がわざと間違えたときに反応できないとバツが悪いので、気が抜けなくなります。

地名、店名、人名などの固有名詞は、どんな字が使われているかを書き手に正確に伝えましょう。とはいっても、たとえば「弘前」を、水原弘の「弘」に前後ろの「前」なんて言うと、聞いてるほうはこんがらがっちゃいます。

そこで、弘前(ひろさき)なら「ひろまえ」、苫小牧(とまこまい)なら「とまこまき」、栂(とが)は「木へんに母」、不二家は「ふじいえ」、キヤノンは「ノン」というように、わざとヘンな読み方をして、すぱっとわかりやすく伝えましょう。

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