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校正記号はなぜカタカナなのか
 校正やカンプチェックのお仕事をしているみなさんの中には、赤字を書き間違えて「ヒヤリ」とした方も多いのでは? そこで今回は、「事故にならない赤字の書き方」についてお話しします。ポイントは、誰が直しても同じになるように書く、ということです。

 校正記号で一番よく目にするのが「トル」です。この「トル」がなぜカタカナなのかというと、「修正ミスを引き起こさないため」と「平仮名で書くより早いから」です(たぶん)。
 
「とる」と書くと、万に一つ「とる」と打たれる危険性があります。「そんなの見ればわかるだろう」と怒っても、事故が起きたらあとの祭りです。

 カタカナでも危なそうな時は、何をどうしたいのかをすべて書きます。例えば「サブマリン」の「サブ」を囲って「トル」と書いた場合、「マリン」にしたいのか、「トルマリン」にしたいのかはっきりしませんよね。そこで「サブマリン」をすべて囲って、「マリン」にしたければ「マリン」と書き、「トルマリン」にしたければ「トルマリン」と書けば完ぺきです。

 最後は、最も危険な「数字」の修正指示です。数字の中でも「価格」だけは、「修正する時はすべて書く」という特別ルールがあります。それは「0を入れる」と「0に変える」では大違いだからです。
 ただし商品コードや電話番号など、価格以外のときはこの限りではありません。書く文字数が増えれば増えるほど、書き間違いのリスクも増えるのですから、
修正個所だけを書くほうが「安全」です。同じ書き間違いでも、日付や合計金額なら「常識チェック」で拾えますが、商品コードやJANコードとなると、どんなに優秀な校正者でもお手上げのことが多いので、ご注意ください。


《ダンク校正マニュアル》
白黒コピーで校正しよう

 「価格が化けて・・・」「関係ないピクトがいきなり入ってきて・・・」。十年くらい前から普及したDTPによって、それまで色校や下版で確認していた「画像」や「色」のチェックが、早め早めにできるようになりました。当初は「時間短縮になる!」と喜びましたが、やはりいいことばかりではありませんでした。

 1つめの問題は、コピペによる化けです。これは、デザイナーさんがコピペをした後、文字を直し忘れて起こります。まったく予想できないところも化けるので、修正が1カ所だからといって油断は禁物。必ずパタパタで、紙面全体を合わせるようにしましょう。

 2つめの問題は、修正モレ消え残しによる事故が激増したことです。「カラーカンプ」では修正指示や消え残しが目立たないので、よほど注意していないと見落とします。そこで「ここぞ」というときは、「白黒コピー」で校正すると良いでしょう。

DTP 【desktop publishing】の略。レイアウト・写植・版下・分解・レタッチなど、各部署のエキスパートが分業して作っていたものを、パソコンを使って、デザイナーさん1人で作れるようになった(なってしまった、かも?)。

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