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校正記号はなぜ片仮名?

校正記号はなぜ片仮名で書くのでしょう。それには二つの理由があります。もっともポピュラーな校正記号の「トル」を使って説明しましょう。

一つ目の理由は、平仮名で書くより早いから(これはわたしがひねり出したものなので、あてにしないでください)。そしてもう一つの理由が、修正ミスを引き起こさないためです。文中に片仮名の「トル」が出てくることは、そんなにありません(トルコとかタイトルとか)。でも平仮名の「とる」はあちこちに出てきます。だからスポッとはまると「とる」と打たれてしまう危険性があるのです。

では片仮名で書いておけば何でも大丈夫か、というとそうでもありません。たとえば「サブマリン」を「マリン」にする赤字は、どう書けば安全でしょう? 「サブ」を囲って「トル」と書いたら――あらら「トルマリン」になっちゃいました。書き方がヘタだとこうなります。

この場合は「サブマリン」を全部囲って「マリン」と書けばいいのです。赤字は、それを直す人が絶対間違えないように書いてあげることが大切です。事件が起きてから、そんなの見ればわかるだろ!と怒っても、後の祭りです。


《ダンク校正マニュアル》
白黒コピーで校正しよう

文字の色を変えたら数字が化けた! 関係ないピクトがいつの間にか入っていた! DTPが普及したおかげで、それまで色校や下版でしかできなかった「画像や色のチェック」が、早め早めにできるようになりました。しかし、やはり新たな問題が発生しました。

一つ目の問題は「コピペによる化け」です。これは、デザイナーさんが制作や修正のとき、似たような文字をコピー&ペーストして、その後に差異(コピーと違う部分)を直し忘れて起こります。まったく予想していなかったところも化けるので、修正が1カ所だからといって安心はできません。必ずパタパタで紙面全体を合わせてください。

二つ目の問題は「修正もれや消え残し」による事故が激増したことです。それまでの白黒コピーと違って、カラーカンプは修正指示や消え残しが目立ちません。よほど注意して見ないと見落とします。だから「ここぞ」というときの校正では、カラーカンプではなく白黒コピーを使いましょう。

*【DTP】 desktop publishingの略。レイアウト、写植、版下、分解、レタッチなど、各部署のエキスパートが分業していた作業を、パソコンを使ってデザイナーさん一人でするようになった(なってしまった、かも)。

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