ご挨拶

ダンクグループ

代表 井上弘治

二十世紀は「戦争の世紀」といわれています。事実、世界中を巻き込む大きな戦争を経験したのも、二十世紀のど真ん中のことでした。
そして戦後、人間はその悲惨な戦争の傷痕を忘れようとでもするかのように、宇宙を目指し、地上のあちこちでは思想と政治と経済の再編が急ピッチで進められました。

人類は、月の面に最初の一歩を踏みだし、衛星を軌道に打ち上げ、コンピューターをその掌に乗せました。あたかも経済の繁栄と大いなるテクノロジーの獲得こそが、人間の幸福と自立をもたらすのだとでも確信したかのように、邁進したのでした。

それは、たしかにわたしたちの目と耳と感受性を刺激し増幅させました。しかし同時に、不安や恐怖、人間のもつ矮小さをも強烈に見せつけられることにもなったのです。

大戦後の歴史は、いわば人間が「試される」ための歴史だったのだといってもいいかも知れません。わたしたちは、様々な事件や出来事を通して、再び「人間とはなにか」という設問にぶつかることになったのです。

「人間とはなにか」。その究極の問いに答えるための条件とは、おそらく上質なコミュニケーションを確立することではないでしょうか。
手渡された様々なメッセージを正確にきちんと「手渡しで返す」こと。すべては、そこから始まるのではないかと思います。

わたしたちは、会社というフィルターを通して、社会の仕組み、人間の仕組みといった見えない体系にふれようとしています。なぜなら、そこに人間の可能性の新たな一歩があるからだと考えているからなのです。

それが創立以来のダンクの哲学なのだといってもいいでしょう。